「ゼロからの米づくり」これまで 2013年1~4月

2013年4月29日(月・祝)

    26日の作業から3日。また水位が下がり、草も少し伸びていました。この日の作業はなし。

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2013年4月26日(金)

    23日(火)の作業から3日経ちました。雨で水位が上がるのを期待していましたが、それほど雨は降りませんでした。水を足さないとなあと思い、田んぼへ行ってみました。

    たった3日ですが、やはり草が伸びていました。スギナはそれほどでもないようですが、特にセリの勢いがすごい。

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    今までは鍬で混ぜ込んでいましたが、今日は水を足しながら、目立つ草を取ってしまうことにしました。セリは少し持ち帰って、セリご飯にします。
    作業後が下の写真。

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    今日の草取りも愉しめました。蛙の鳴き声もあちこちで聞こえるようになって、ようやく水田らしくなってきたかな。
    しかし3日間でこれですからね。広い面積をやるならば、除草剤を使う気持ちはとてもよくわかります。

    少し目線を上げると、田んぼの回りには藤が咲いていました。

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    とても高いところに咲いていて、接写できません。ヤマフジでしょうか。見事なものです。
    桜はあちらこちらの都市で見られても、ヤマフジはなかなか見ることができないでしょう。
    ここにいると四季の移り変わりを感じることができます。

 


2013年4月23日(火)

    3日前、第2回でやったの畦ぬりですが、参考までに先生の田んぼの畦塗りはこんな感じです。

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    熟練の技!美しいですね。
    ちなみに畦塗りの代わりに「あぜシート」や「あぜ波シート」を張ると労力が減り、水漏れの心配も減るそうです。今回はあえて使いませんでした。
    畦塗り後、私たちの田んぼはこんな感じになっていました。

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    はい、畦の上に犬や人の足跡が・・・。まあ影響はないでしょう。
    先生が言われていたとおり、ヒビは入っていましたが、水漏れはしていないようです。

    21日(日)は雨でした。田んぼの水位が上がっていました。
    水上にスギナも少し出ていましたが、すごいのはセリ? わずか3日の間にすごい勢いで出ていました。

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    第2回にやった代掻きを「荒代(あらしろ)」と呼んでいるそうです。先生は「土が少し浅いようだ」と言われていましたが、「まあ、手でしっかり植えれば付くよ」と言ってくださいました。
    今日は三本鍬で2時間くらい、水面から出ている土を均し、スギナとセリが出ている土をできるだけ返しました。この作業は「中代(なかしろ)」になるのかな?
    土と向き合う時間があると、気分がいいです。愉しいどろんこ遊びでした。

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    まだ土が水面から顔を出しているので、もう少し水を足したいところですが、明日・明後日は雨の予報が出ているので、それに期待してそのままに。
    これからは水位調整が大事とのことです。必要に応じて、田植え前に最後の仕上げの代掻き「植代(うえしろ)」をします。

 


2013年4月20日(土)

    第2回 畦づくり・代掻き。この日のための準備は、前日に水を足して完了しました。
    小雨が降ったり降らなかったり、はっきりしない天気でしたが、男女9名で愉しくどろんこ遊び、ではなく、畦塗りと代掻きです。

    練った泥を鍬ですくい上げ、畦に乗せ、鍬の背で整えていきます。だいぶ厚塗りします。こうすることで、モグラなどが空けた穴を塞ぎ、水漏れを防ぎます。

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    はじめてだとなかなか田んぼの先生ほど上手にはできませんが、手分けをして午前中に畦塗りが終わりました。

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    そしてお昼。竹筒ごはんのほかに、旬のおかず。サトイモを直焼きして、皮をむき塩で。

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    デザートは焼きマシュマロに、はと麦茶。その後延長戦で焼き味噌、焼きメシ? 火遊びをしながらのたのしい昼食はだらだらと続きます。

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    さあ、午後は代掻きです。小雨もパラつきましたが、おしゃべりしながら、みんなで愉しく土をひっくり返しました。

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    休憩がてらギター女子登場。農MUSIC,農LIFE。田んぼ作業に音楽は付き物?ですね。

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    さて、代掻き前後、ビフォー・アフターを見てみましょう。

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    スギナで緑が目立っていた田んぼが、数時間で土色に変わりました。大人が泥だらけになって愉しむ農作業。一人で少しずつやるのもたのしいものですが、みんなで一気にやるのもたのしいですね。しかも、みんな仲良くなります。僕が目指している農のスタイルを、今日みなさんが実現してくださいました。

    今日の参加費合計は、22,500円。ありがとうございます。
    さらにうれしいお知らせが。参加者の女性が、なんと小さな田んぼを借りたそうです。
    こうやってたのしむ農の輪が少しずつ広がっていくといいなあ。

 


2013年4月16日(火)

    昨日に引き続き、畦塗りの準備です。
    畦を削り取り、田んぼに入れた土を水で練っていきます。この練った土が足りなかったり、玉になっていると塗れないそうなので、十分な量をしっかりと練らなければなりません。

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    この作業が大変でした。期限がなければ愉しみながらゆっくりやれそうですが、田んぼの先生によると、畦塗りの3日前くらいまでには終わらせて、土を寝かせないといけないそうです。一人で一気にやる作業ではないなあと思いました。この日ばかりは、一瞬トラクターに頼りたくなりましたが、これも経験と思い、根気よくやりました。

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    田んぼが際立ちました。田んぼの先生にチェックしてもらいます。

 


2013年4月15日(月)

    次回「第2回 畦づくり・代掻き」準備のための作業をしました。
    実は、この作業もワークショップにしておけばよかったと、今になって思いました。ゼロからの米づくりは、すべてがはじめての経験なので、すみません。次回は畦づくり前の準備作業もワークショップにしたいと思います。この作業、今回は参加者の皆さんに体験していただけなかったので、少し詳しく書きます。

    まずは下の写真のようにします。

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    道具は下のようなものを使います。

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    畦の上面を鍬で削りとり、上面を平らにします。そして、スコップを使い、畦の内側面を削り取り、平らにします。削った土は草ごと田んぼの中に入れてしまいます。雑草がない状態で、土が平らになっている状態がベストです。上手にやるには少しコツが必要です。

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    すべての畦が仕上がると、縁取りをしたようで、田んぼが際立ちます。
    この後、田んぼに水を入れて、土を練ります。
    実はこの後、カメラを水が入った田んぼへ落としてしまったので、続きは明日。

 


2013年4月13日(土)

    第1回 種まき。春の陽気につつまれて、土いじり日和でした。
    参加者は東京・神奈川・埼玉からの男女5名様。

    2013年「ゼロからの米づくり」では、コシヒカリと古代米(黒米)を作ります。この日に撒く種籾は、5日前の4月8日(月)に田んぼの先生が水に浸しておいてくださったものです。種籾から少し芽が出ています。

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    浸水の前に、塩水選(えんすいせん)という作業が入ることがあるそうです。これは実がしっかりと詰まった種籾以外を塩水に浮かせて除去し、いい種を選定する作業だそうです。今回は厳密に生産性を上げる必要もないため、選定をせずに種籾をばら撒きます。

    この浸水した種籾をどこへ撒くのでしょうか。土は、購入した水稲育苗用の培土を使います。先生はこの培土に、もみがら燻炭を混ぜています。(もみがら燻炭は第0回で作ったものです。)混ぜた土を苗箱に敷き詰め、水でしっかりと湿らせた後、種籾を撒いていきます。

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    このあと土をかぶせて、さらに水をかけます。

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    今回は「培土+燻炭」以外にも、試しに「培土のみ」の苗箱と、「もみがら燻炭のみ」の苗箱も作ってみました。どのような違いが出るのか、今後のワークショップで観察してみたいと思います。

    こうして種を撒いた苗箱を、ビニールハウスの中に並べます。新聞紙をかけて水で湿らせ、シートをかぶせます。

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    これで種まきは終了です。8枚のコシヒカリと2枚の黒米の種まきをしました。実は、自分が借りている田んぼ以外の分も、みんなでお手伝いができたらと思っていたのですが、今年は温かいこともあってか、先生はすでに種まきを終えられていました。おかげさまでゆったり、しっかりと手順を学ぶことができました。

    これから田植えまでの育苗期間は、毎日手をかけて温度管理と水やりをしてやらなければならないそうで、お泊り旅行はできないそうです。なるほど、「米づくりは計画が大事」ということがよくわかりました。

    作業後はみんなでお昼ごはん。竹筒でご飯を炊き、竹の食器を作ってみんなで食べました。直火で焼きタケノコと焼き芋もやりました。参加者のうれしい差し入れで、炒りたてのハト麦茶とみかんピール入りのチョコ菓子も!

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    今回のワークショップで、一人で学ぶより、仲間と一緒に学ぶほうが、様々な視点からの質問が出てきて、はるかに学びが大きい!ということがわかりました。自然とふれあいながら、愉しくて、おいしくて、友達もできて、米づくりを学べる。なんていい遊びなんだろう。おっと、ビジネスでした。

    皆様からいただいた参加費の合計は12,500円。
    参加者のみなさま、田んぼの先生、奥様、本当にありがとうございます。とってもたのしかったです!

 


2013年3月14日(木)

    天気のいい日と気分が乗る日だけ、1回につき1~2時間。のらりくらりと愉しみながらやっていた耕起が完了してしまいました。愉しみがなくなってしまうのが残念なほどです。本当に愉しかった!機械でやってしまうのはもったいないです。実際にやったらキツイかなと思っていましたが、この広さで期限を切らずにやる耕起なら、自分には愉しめることがわかりました。

    rice paddy

 


2013年2月23日(土)、24日(日)

    第0回 もみがら燻炭づくりワークショップ。詳細は掲載していただいた「地球のココロ」さんの記事に譲ります。さすがプロのライターさんです。伝えたかったことを、漏れなくわかりやすく書いてくださいました。ありがとうございます。

    もみがら燻炭づくり

 


2013年2月1日(金)

    鍬の扱い方やコツもわかってきて、リズムが出てきました。愉しくなってきて、ついつい3日連続作業。でもやりすぎはいけません。愉しいなと思っているうちに止めると、また次もやりたくなります。どんなに愉しくても1日1~2時間程度に抑えるようにしています。1/3くらい終わったかな。

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2013年1月31日(木)

    僕にしては珍しい早朝からの田仕事(と言っても朝9時頃)。気温は低かったけど、朝日がほんのり温かくて気持ちいい。耕していると体も温まってくる。霜の降りた冬の朝田んぼは、そのままでアートだと感じました。寒さの愉しみ方が少しわかってきました。

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2013年1月30日(水)

    ホームセンターで三本鍬、ワークマンでつなぎ、通販で長靴を購入し、耕起開始。冬眠中のカエルさんを起こしてしまいました。もくもくと土と向き合っていると、些細なことにこだわっている自分に気づいたり、違う角度からのアイデアが出てきます。いろんなモヤモヤが抜けて頭の中がスッキリ整理されます。パソコンの前にずっと座っているだけよりも、体調もいいような。消費するだけのジムに行くより、生産もする田仕事のほうがずっといいような気がします。これは趣味やレジャーにもなるなと感じました。

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2013年1月15日(火)

    お借りしたばかりの田んぼの様子です。手作業で耕すことがどれだけ大変なものなのか体験してみたかったので、あえて耕運機を入れずに、収穫後そのままの状態を引き継ぎました。

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